電波時計の電池切れ。
ちょっと検索してみると、
とか出てくる。
「太陽電池はくっついているが、サポートだけです」とある。
内蔵電池が劣化したらお客様相談室へ…。
どうも電池の交換は簡単にできないらしい。
使い捨て希望の時計なのか?
かれこれ6年間は動いていたのだからよしとしよう。
期待寿命も6年とあるし。
ということでばらしてみた。
上下逆転しているがメイン基板側(MA)というのがメインの略だろうと推測、LCDもあるので安易にこれ以上はずそうとは思えない。
なによりど真ん中のハイブリッドICらしきものが。
子基板側3毎。
上から、バッテリー、スイッチ・電源、RF受信。
いずれの基板も手ハンダで、かなりモリが多い…。
一歩間違ったらイモハンダで突っ返されるかも。
ついでに、メイン基板の抵抗器が±10%品、5%品ならともかく…温度保証でもあるのかな。
この時計について調べたついでに、ちまちま見てみたが、この手の時計を乾電池対応にするようなことをしている人が居るには居た。
なぜ太陽電池で充電できるようにしておかなかったのだろうという気もわからんじゃないが。
くっついている太陽電池では充電池を充電できそうもない…。
太陽光下で開放端電圧を測ったら8V程あったが、たぶん定格は4V~6V、1mA取り出せるかどうかの代物。
二次電池に充電なんて気が遠くなる。
やむを得ずパルス充電するにしても、充電回路を動作させるための電力がどこにあるというのか…。
であるならば、安直にスーパーキャパシタに充電してしまえばいい。
ものは試しで使い先のなくなったスーパーキャパシタを実装、といっても、2.3V-10Fの3個直列、6.9V-3.3Fにしてみた。
これが正しいかどうかといわれると、設計的には絶対に正しくない。
コンデンサを直列につなげて良いものじゃない、でも面倒くさいのでいいや…
時計を動作させたら4.155V、ダイオードの電圧降下がはっきり出ている。
5分後には4.137V、
300秒で⊿0.018V、コンデンサ容量が本当に3.3Fだったならば、時計の動作電流は0.2mAだ。
計算をはしょりすぎたか…
「電流(A)=降下した電圧(V)×静電容量(F)÷時間(Sec)」だったと思うのでたぶん0.2mA。
厳密には対数計算が必要なのかもしれないが、直線で計算していいよね…。
ともかくこの電流は電波の受信も行っているタイミングでの測定値だから、実際にはもっと小さいはず。
そしてシリーズレギュレーターで電圧を安定させているならば、コンデンサの電圧が下がるにつれて消費電流は下がるはず。
なにより、太陽電池に光は当てていないし、その分電流も少なくなるんじゃないかな。
まぁ、試してみよう。
少なくとも0.5mA以上でコンデンサに充電できないと、時計は1日たたずに止まる。