飛行場めぐり

定期路線のある空港を見て回ってました

二股を駆ける

青森県東津軽郡今別町大川平二股」なのである。
悔しいかな、今別町を見て回ったわけでもなく、大川平という局所的な場所を見たわけでもなく、
更に範囲の狭い「二股」の散策しかしていない。

この二股、何があるのかと言えば、
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道の駅、「アスクル」がある。
この道の駅の裏手がJR東日本津軽二股駅」(無人)であり
さらにその先がJR北海道の「津軽今別駅」(廃止)、さらに右手に行ってJR北海道の「奥津軽いまべつ駅」(有人)。

北海道新幹線開業に合わせて一瞬だけ脚光を浴びて…以後は想像の通り。
周辺に特に目新しい観光地はなく、無駄と揶揄されてしまう。
「おらが街にも新幹線」などとの賜る奴もいるが、実際に来てみると。
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明らかに保守基地、レール幅を見ても在来線の保守ではなく、新幹線の保守車両。
ここに駅ができたのは地元の都合よりJRの都合だろう。
新青森に保守車両を置いたら、40kmほど南ということになってしまう、トンネルで何か起きたらこの40kmはヤバイ(青函トンネルでさえおよそ54km)。
また、この駅がないと「青春18きっぷ」でかなりの距離を新幹線移動する特例ができてしまう。
それはつまらないと思う。

さてそんな二股。
今別町の中心は、昔の今別村のさらに今別村、が中心であったのだろう、
二股というところは、昔の今別村のさらに昔の大川平村の端、というところにあるらしく、すさまじくややこしい。
とにかく、かなり辺鄙なところ。

今別町としては、観光というものは「荒馬まつり」くらいしかないらしい。
だがちょっと待ってほしい。
「何もない」と言われているところで、実際行ってみたら大変なものがある。
というのは時折あること、実際に見てみようではないか。

と、観光案内兼務のマップ。
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何とかなるさ、
駅のロータリーを抜けて与四郎沢へ向かう、
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「土石流危険渓流」という立て看板。
側溝から流れ落ちる水が脈打ってるのがなぜだ???
そしてお地蔵さま、坂を登れば集落なのだろう。
津軽二股駅からは0.8kmという案内の札があった。

そして、
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キター獅子穴まで3.0km。
獅子穴、どんな場所なんでしょう。
観光案内にも乗らないスポットですが、現地に行くとこういうことがあるからイイ。

が、23,693,264円(税抜き)のため通行が困難に…。
こんちくしょー
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しかし、この間わきから流れる水量の豊富さに驚かされます。
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沿道の風景もいい感じ。
仕方なしに集落側へと舵を切ります。
なお、「東北自然歩道」という名称ももらっている模様。
案外イケてると思うんだが…。

そして集落へと昇る途中にまたもお地蔵さまが。
登り切ったところのほぼ真ん中に、
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稲荷神社と、閉校となった二股小学校が。

ここにきて気が付きましたが、かなり水が豊富です。
二股の集落の両側に沢が流れ、中央に神社、隣に小学校。
両脇はかなり削られてはいるのでしょうが、集落自体はそのような影響がないところに建てられ、ここ数百年はこの光景(神社とかは別にして)は変わってはいないのでしょう。
神社と小学校はこの一角でかなり安定、というか安全な立地。
ここを切り開いた人は、みんなで逃げ込めるように、そういったこともきっと勘案していたでしょうね…。

正直、二股にはこの程度しか見るところはありませんでしたが、
ごく狭い一角を観察できたことで、一見つまらない中にも色々な流れが見て取れて、なかなか楽しいものだなと。
そして、「奥津軽いまべつ駅」、こんなやばそうな(と言っても危険なわけではないだろう)場所に基地おいちゃっていいのかなとか。
獅子穴、どんな場所だろうとか。

なにもない…そんなことはない。
もし獅子穴までたどり着いたら、ぜったい「古いもの」行きだね。