飛行場めぐり

定期路線のある空港を見て回ってました

事故は事故

新幹線に火がついたのだから事故。
原因が何であれ燃えたことが問題で、ましてや被害が出たことが問題にされる。
運輸安全委員会の仕事ととはそういうもの。
犯罪性のある火災だろうが、ただの失火であろうが関係ない。
 
何より事故=「思いがけず生じた悪い出来事」というのが辞書に載っている。
もし、「事件」であり「事故」でないとするなら、「予想どおり生じた悪い出来事」?「予想外に発生したよい出来事」?
そして事件というのは「世間が話題にするような出来事。問題となる出来事。」となっている。
だから「事件」であり「事故」だろう。
運輸安全委員会に話題性は関係ない「事件」を扱わないなんてことも、当然ない。
 
 
新幹線の件、二人の死亡者が出てしまっている以上、その被害がどのようにして発生していったのか。
そして、それを何とか一人にできなかったのか、あわよくば0にできなかったのか。
二人ですんでよかったとか、黒焦げにならないなんてすごいとか、そんなことには何の価値もない。
たまたま運がよくて首の皮一枚つながったのかもしれない。
なにぶん「新幹線の安全神話」というのがあるとおり、「どうしてけが人が出なかった?」と思わせるような奇跡的な案件(つまり事件)はかなりある。
それで安全と思うのなら、それほど危険なことはない。
 
愚者は経験に学ぶというが、残念なことに学んでいても予想外のことで事故が起きることはある。
ならばせめて経験に学ぼう。
それで鉄道事故、航空事故、船舶事故が減ってきたのだから学ぶ価値はある。
 
もしこの件を「事件だ」として、被害の原因究明を行わないとするのなら、そいつは愚者以下の何者でもない。