ANAは安全をどう見ているのか?
発端が何だったのか忘れそうなくらい多い。
ただはっきり思えるのは「発動機に起因するトラブル」が異様に多いこと。
別段787の話は置いといても、発動機停止が頻発している。
風防にひびが入ったなんてこともあったけれども、これはごく稀にある話だ。
とりわけ767、この数か月で何度目だ?。
さらにはAirDoもまた、767ではなかったろうがエンジンを止めている。
同日Skyも与圧システムの不具合とか起こしているし、その前にはモバイルバッテリーの発火でCAがやけどしたりしている(整備とか以前の問題だが)。
無事に飛ばしているのはソラシドエアとスターフライヤ、JAL系とAMXか。
ただ、トラブルが際立っているのがANA。
その状態でどう整備を信用しろというのか?。
別段ANAだから、ということはなく、故障が頻発するときは頻発する。
JALだって発動機停止まではいかないものの、一時期かなり頻発させていた。
それもここ数年あたりのそれほど昔でない時期。
その際JALの取った行動は「いったん整備を止め、もう一度初心から立て直す」というかなり痛い技。
もちろんそんなことをすれば機材繰りに大きな影響を与えるのは確実だが、
見方を変えれば「整備の問題はそれだけ大事件に発展しうる」ということを整備士が目の当たりにすることになる。
ある種の無言の圧力でもあり、それだけの期待を整備士に持っているという宣言でもある。
結果、それは功を奏したのか、それ以降は差し当たった不具合というのは見られない(皆無ではないが)。
そうであるなら、あとはANA自身が整備力を叩き直せるかどうか。
かなりのリスクを背負うことにはなるが、それだけの意気込みがあれば、整備力は回復してトラブルの発生が減少するはずだ。
もし、それができないのであれば、事故へ至る道が整備されるだけだ。
こんな時だからこそ、今一度…なんて言うわけないじゃないか。
現状問題が起きていないということは「今のところ正しいことをしている」ということだ。
今まで通り確実に整備作業を続けたほうがよい。
ここで「もう一度気合を入れなおそう」なんてやると、絶対凡ミスするんだよ、それもまたリスクだ。
私見としていうなら、
ANAの経営陣は大嫌いだ。
ANAとして機材繰り、その他もろもろのリスクがあるのであれば、「整備作業を止めてでも」など許さないのではないかと思っている。
その思いが間違っていればそれに越したことはないが、
仮に当たってしまったとして、ANAの整備員は経営陣に反抗してでも自分たちを立て直すだけの行動力を持っているハズだと思ってもいる。