飛行場めぐり

定期路線のある空港を見て回ってました

JALが話題をかっさらった一週間でしたが

良くも悪くもJALが話題を離さなかったな。
珍しいと言えば珍しい。

ANAも国内線の機内WiFiを無料化ということなので、
それなりに話題を握ったのだが、JALが先行している分だけ話題性には乏しい感じ。
結果、中堅のSkyがもしかしたら追従してくれるかもしれないという期待も上がる。
もっともSkyはA330に乗せた当初から機内WiFiを無料にしているので、
有料機内WiFiを乗せるということはないだろう。

途中新幹線の重大インシデントというのもあった、これも頂けない。
よく原発関係で「従業員が家族含めて無限責任を負うようにすればいい」というのがある。
それと同じだ。
決断した奴に責任はない、仕事している末端に責任があるという下衆な考えだ。
どうも今はそれがコンセンサスとして成立しているらしい。
そりゃ指示する側はなんだって好き勝手する、それがたとえ致命的な問題であっても、責任は進言を握りつぶされた側が取ってくれるのだから。

話は逸れたように思えるが、実は逸れていない。

この後HTSBが昨年のJALの事故について報告書を出してきた。
このタイミングで出したのは、年末年始を休みたいからに決まっている。
あわよくばクリスマスだって…。

内容を読む限りで、
びっくりすることが1つ、
同じタイミングで件のJAL機を含む7機が立ち往生していたことだ。
そして件の機体以外にももう一機で異臭が発生している。
発火したかどうかという違いだけで、2機が異常事態に巻き込まれていたことになる。

そして緊急脱出した機体はというと、どうも、緊急脱出を進言した人間がはっきりしない。
CAが進言したとも、CAではなくパイロットのような感じでもある。
確認しようにもCVRが早々に停電したので確証はないようだ。

緊急脱出に際して問題になってくるのはここからで、
乗客が手荷物を持ち出したのはともかくとして、CAはその荷物を通路に積み重ねてしまった。
結果パイロットの脱出を阻害する結果になっている。
あわよくば殺ってしまえと思っていたかどうかは定かではないが((ヾノ・∀・`)ナイナイ)、中のパイロットは焦っただろうな。
そんな混乱の中で今回の重傷者が発生した、というのがこの事故が事故である所以でもある。
件の乗客はシューターを滑り降りたのちに援助者の援助を受けられずにコケたらしい。
援助者も後に続く子供に注力してしまったらしいということで「ついうっかり」なわけだ。
援助者とてただの乗客なので致し方ない話ではあるが、
見方を変えればいつ自分がその立場になるかもわからない。
なので、この辺りはよく覚悟しておく必要がある。

地味にスルーされてはいるが、
・眼の前にあることを一つづつ丁寧にこなしていくこと。
・バランス感覚を養っておくことは大切。
この事故の教訓はそこだろう。

JTSBが発しているのは、緊急脱出時に守るべきことを乗客に対してどう伝えるかもう一度見直そうということだ。
それはJALに対してではなく、各航空会社に対してであり、
乗務員の指示を守ることが、生き残る秘訣だと乗客に対して説明している。
その中で乗客は何をすべきなのか、木を見て森を見ず。
というようなことにはしたくない。


しかしなんだな、
その後JALが4億近く騙されて振り込んだってニュースが、
これは振り込め詐欺というのか、標的型攻撃メールなのか。
いずれにしても微妙なニュースが週の最後に…。