ちと色合いがおかしいのだが、フィルムのスキャンに失敗しているので、
頑張った、誰よりも愚直に頑張った。
倒れてしまったけれど、恥じることは何もない。
私は精一杯ここで頑張りぬいた。
そういった、叫び声が聞こえるような建物だった。
また夏になれば緑のつたに覆われて、建物の叫び声を聞けたかもしれない。
借り手も見つからない、外壁が崩され、立っているのもやっとの状態になったとき、
しろいへやは取り壊された。
同じ角度でこの場所を見たとき、残されるのはシャトークインの廃墟だけ。
かつてこの場所にあったしろいへやは存在しない。
いっとくが、しろいへやで入浴したことはない…。