飛行場めぐり

定期路線のある空港を見て回ってました

ニアミスの結論は机上の空論

NJAとJALのニアミスが結構尾を引っ張っている。
 
もっともニアミスは長引く。
見栄えもよいので報道も続く。
 
なんとなくの原因しかわかってきていないが、コミュニーケーションエラーというごく初歩的な、かつどうしても繰り返してしまうエラーなのはわかる。
 
管制官の凡ミスかな、と思ってのが第一印象だか、ここまで原因がわかっても管制上の過ちだろう。
話が本当なら、管制官は「JALの767の後に続いて」と言っていた。
NJAは「後に続きます」としか返していない。
先行するANA(ANA 355か?)と捉えていたのかも知れず(事実そうだろう)、JALの767と思っていなかった。
それは十分ありえる。
 
だとしてNJAが聞いていなかったのが悪いと言ってよいのか?
着陸間際であっちこっちに注意を向け、その上管制官の指示も100%聞き逃さないと言うのは無理がある。
アイランダーは信頼性の高い機体だが、やかましさもすこぶるでかい。
いまだかつて機長の機内アナウンスが聞き取れたことなどない
 
もちろんそのためにヘッドセットが用意されているわけだが、それだとしても100%聞き取れるわけがない。
アイランダーでなくとも、747でさえかつてオランダ航空の発した無線が、パンナム機、航空管制に見事なほど届かず事故を起こしている。
つまりは(それだけが要因ではないが)テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故になっちゃうわけだ。
 
結果重要な部分は復唱すべきとなったわけだが、
今回も「JALの767の後」というポイントを復唱していない。
つまり「認識が共有できていない」。
原因は前に述べたとおり、「忙しかったから」かもしれないし、「無線が届いていない」、「聞き取れない」。
どれもありえる。
ただ、知らないものは復唱のやりようがない、と言う事実から「認識が共有できていない」ことを一番最初に知覚できるのは「管制官」である。
もっとも、NJAの無線が管制に伝わっていなかったと言うこともありえるが…。
 
ともかく、それら伝達の不良が発生し得ると言う事実を無視するのは机上の空論。
JALの767がそこまで接近したのはなによ?と言う意見もあるが、アイランダーが居るのに加速するわけにはいくまいよ。
 
 
そして今回の一件、誰も嘘などついていない。
罪には問わんから馬鹿正直に考えていたことを話せ。
問題が発生した以上、「誰が悪い」と言うことはなく大なり小なり、「みんな悪い点があった」ということ。
それが事故調査。