飛行場めぐり

定期路線のある空港を見て回ってました

F-15の異常接近?でも一応数学の問題

「事実関係が全く違う。日本側のいわゆる抗議は、受け入れられない」、
「事実関係は、まず日本側の飛行機が、中国のTu-154型機に近づいた」、
「中国側として、日本側に対して、むしろ抗議する」
なお、一番近づいた際の距離は、30メートル程度ということです。
さらに、このときの映像も中国が公開してくれてます。
 
部隊マークがイーグルヘッドらしいと確認もできます。
比較的くっきりとF-15が写っていて、一見すると非常に近距離です。
じゃあ、どの程度近いんでしょうか?
 
Tu-154は翼幅37.55m、F-15は19.4m、
翼幅とF-15がほぼ同じに写っていることを考えると、実際の距離がおぼろげながらわかります。
 
まず撮影しているポイントから、Tu-154の翼端までは
(翼幅(37.55m)-胴体径(3.8m))÷2=16.875m
です。
実際に胴体に接して撮影しているわけではないので、計算のやりやすいよう16mとします。
Tu-154の翼端がどのような幅なのかわかりませんが、1.5mとないはずですから、とりあえず1.5mとします。
 
この時点で与えられた数値は
・翼端までは16m
・翼端は1.5m
F-15は全長19.4m
 
ここまできて、Tu-154とF-15の距離がわからなかったら…中学からやり直し。
↓単純な比例の問題なんだから、
16m:1.5m=L:19.4m
1.5m×L=16m×19.4m
L=310.4m÷1.5m≒206.9m
 
もっと詳しく知りたいのであれば、それぞれの係数に正確な値を放り込んでいけばいい。
きわめて接近しているように見えるが、翼端が写っていたのが決定的。
自衛隊機はかなり…離れてはいないが、ニアミスとはいえない距離を保っています。
翼端1.5mで計算していますが、実際にはその半分くらいじゃないかと思うので、
実際には400m以上離れていたんじゃなかろうか。
 
なお、中国側は「一番近づいた際の動画」とは言っていない。
国際法に従った安定的なスクランブル対応を、あそこに映っている自衛隊F-15(戦闘機)はしている」という小野寺防衛相の言葉を裏付けているだけ。