飛行場めぐり

定期路線のある空港を見て回ってました

お土産付きの茨城空港か?

茨城空港・周辺地域活性化キャンペーン第2弾」というやつだ、
延長分も含めて合計37,000名に\3,000の商品券をばらまくという、他の空港に類を見ないぶっ飛びキャンペーン。

案の定というべきか、搭乗者数に何の効果ももたらしていない。
基本的に「周辺地域活性化キャンペーン」なのである。
茨城空港」の名詞ばかりに目が行ってしまって、スカイマークが云々言い出すのは馬鹿である。
あからさまに迷惑施設である「茨城空港」の行う地元利益誘導キャンペーン。
なお、「茨城空港」が迷惑なのではなく、「空港」それ自身が迷惑施設なので間違えないように。

茨城空港」は酪農地帯である小美玉市の静かな朝をいきなりぶち壊すのだ、はた迷惑以外の何物でもない。
ただ、「茨城空港」としては朝から飛んでもらわないと利便性がガタ落ちになる。
朝からやかましくなり、牛の乳も出ない、ニワトリは卵も産まない、金もないでは冗談では済まない。
百里騒音訴訟に発展しかねない。
何より、ほかの空港のように「みんなが集まってきた」わけではなく、「戦前からそこにいた」という人が多いわけだ。
「あとから来た奴が何を言っている」などという調布のような論調は通用しない。
そんなに人がいるのなら「陸の孤島」などと呼ばれたりしていない。

厚木基地騒音訴訟では既に厚木側が敗訴していて、どうしたわけか「夜間訓練などは百里に押し付ける」という話になっている。
重ね重ね明言するが小美玉市は酪農地帯である。
夜間訓練などされたら厚木のように眠れない…で済む話ではなく、生産活動自体が沈黙する。
残されるのは納豆工場くらいしかない。
そのおかげで百里で夜間訓練などはしていないが、地震を含む有事には平然とファントムが爆音を響かせて離陸してゆくので、今の地震は相当やばかったなということに自然と気が付く…。


さて、周辺地域活性化キャンペーンと話に戻るが、
一人当たり\3000という高価格と、その場で渡してしまおうという行動は、
かなり功を奏しているらしい。

先日北海道から戻ったときに利用させてもらったが、\3000というのはかなり大きい。
おみたまプリンが6個も買えてしまう。
おみたまプリン6個…日本最高価格といわれるプリンが6個。
ふつうは手が出ない、事実プリン4個にヨーグルトに化けた。
それをポンと買わせてしまうのが\3000、いきなり手渡しという魔法。
これが\1000くらいだとほぼスルーされてしまう。

また、仮に千歳空港でもお土産\3000なんて買わない、カニでも買えば別かもしれないが、北海道まで行ってアラスカ産とか…。
正直\1000くらい渡しても何か一点買っておしまい。
しかし\3000だとそうはいかず、何点かのお土産物を買う羽目になる。
結果、\3000をオーバーするわけだ。
そう、払っちゃうんだ、\500位なら。

気が付けば\3000の商品券は20%近いプレミアが付加されて利用される。
元値は1億1千万ほどだが、地元に落ちる時には2,000万近く増えている。
ポンと出してポンと使ってもらうというこのキャンペーン。
実にうまい。

第3弾、やるのだろうか。