延長分も含めて合計37,000名に\3,000の商品券をばらまくという、他の空港に類を見ないぶっ飛びキャンペーン。
案の定というべきか、搭乗者数に何の効果ももたらしていない。
基本的に「周辺地域活性化キャンペーン」なのである。
なお、「茨城空港」が迷惑なのではなく、「空港」それ自身が迷惑施設なので間違えないように。
ただ、「茨城空港」としては朝から飛んでもらわないと利便性がガタ落ちになる。
朝からやかましくなり、牛の乳も出ない、ニワトリは卵も産まない、金もないでは冗談では済まない。
百里騒音訴訟に発展しかねない。
何より、ほかの空港のように「みんなが集まってきた」わけではなく、「戦前からそこにいた」という人が多いわけだ。
「あとから来た奴が何を言っている」などという調布のような論調は通用しない。
そんなに人がいるのなら「陸の孤島」などと呼ばれたりしていない。
重ね重ね明言するが小美玉市は酪農地帯である。
夜間訓練などされたら厚木のように眠れない…で済む話ではなく、生産活動自体が沈黙する。
残されるのは納豆工場くらいしかない。
さて、周辺地域活性化キャンペーンと話に戻るが、
一人当たり\3000という高価格と、その場で渡してしまおうという行動は、
かなり功を奏しているらしい。
先日北海道から戻ったときに利用させてもらったが、\3000というのはかなり大きい。
おみたまプリンが6個も買えてしまう。
おみたまプリン6個…日本最高価格といわれるプリンが6個。
ふつうは手が出ない、事実プリン4個にヨーグルトに化けた。
それをポンと買わせてしまうのが\3000、いきなり手渡しという魔法。
これが\1000くらいだとほぼスルーされてしまう。
また、仮に千歳空港でもお土産\3000なんて買わない、カニでも買えば別かもしれないが、北海道まで行ってアラスカ産とか…。
正直\1000くらい渡しても何か一点買っておしまい。
しかし\3000だとそうはいかず、何点かのお土産物を買う羽目になる。
結果、\3000をオーバーするわけだ。
そう、払っちゃうんだ、\500位なら。
気が付けば\3000の商品券は20%近いプレミアが付加されて利用される。
元値は1億1千万ほどだが、地元に落ちる時には2,000万近く増えている。
ポンと出してポンと使ってもらうというこのキャンペーン。
実にうまい。
第3弾、やるのだろうか。